彩浜市が染人特区として認定されたのは、いまから数十年前のことです。
大気中の晶気濃度が著しく高いこの土地は、古くから染人や魔晶が自然と集まる場所でした。
その特性に着目した行政が周辺一帯を特別区域として整備し、染人との共存を掲げた都市計画が始動。以来、彩浜市は染人と常人がともに暮らす街として、少しずつその形を整えてきました。
発展途上ではあるものの施策は概ね成功しており、共存のモデルケースとしての形を世界に示し続けています。
彩浜市の気候は『晶気』や『何か』の影響により不安定な傾向にあります。
そのため、同じ時間、同じ区であっても異なる気候になることがあり、雨や雪が急に発生することも珍しくありません。
Note
染人のための特区である彩浜市では、染人の能力や衝動を抑え込むのではなく、無理なく付き合うための街作りが行われています。
スポーツ、格闘技、パルクール施設などの充実。彩昏を用いた闘技大会の開催。私闘の相手となる行政エージェントの派遣など。
行政によるカウンセリング。能力発散のための郊外スペースの確保。彩昏を用いた仕事の推進/法整備など。
風俗店の設営。アダルトグッズの開発販売の促進。マッチングアプリの開発。性処理相手の派遣など。
染人特区である彩浜市ですが、彩昏の使用には規制が課されています。
公共の場での彩昏の利用には行政への申告/許可証の発行が必要となり、これを破れば厳しく罰せられることになります。
もっとも『バレなければいい』の精神で彩昏を用いている者も多く、軽度であれば行政側もお目溢ししているようです。
彩浜市は魔晶の受け入れを行っていますが、いくつかのルールが課されています。
とりわけ重要なものが、市街地における人型模倣条例――通称、人型条例です。
読んで字のごとく市街地での人型模倣を義務化する条例であり、これを守らない魔晶は、社会適応の意思/能力なしと見做されることになります。
具体的な例は下記の通りです。
→ 通報の対象となります。共生推進部や特異事案対策室により保護/逮捕/討伐等が行われます。
→ すぐに大騒ぎになることはありませんが、市役所/警察機関に見つかれば警告を受けます。即時是正を行えない場合、拘留される可能性もあります。
→ 公共の場でない限り擬態を解いても問題ありません。
→ 認可を受けているならば本来の姿に戻っても問題ありません。但し、市政は必要がなければこうした認可を降ろすことはありません。
→ 条例的には当然NGですが、取り締まる方法がないのでどうにもなりません。
Meta
桃症の解消として用いられてきた経緯もあり、染人は同性愛を忌避し辛い傾向にあるようです。
特区においても同性愛は一般的であり、男性同士の恋人や夫婦も少なくありません。
彩浜市における行政の中枢です。市庁舎や公的機関が集まっており、彩浜市内でも特に治安の良いエリアとして知られています。 近年、大規模な区画整理が行われたばかりで、建物はどれも新しく、整然とした落ち着きのある街並みが広がっています。
飲み屋や風俗店など、夜の店が軒を連ねる歓楽街です。 日が落ちると色鮮やかな看板に照らされた路地に人が溢れ、街全体が独特の熱気に包まれます。
彩浜市が誇る多目的アリーナ『緋栄アリーナ』を中心に広がる一帯の通称です。 赤晶症状の発散を目的として整備された区画であり、スポーツや格闘技はもちろん、彩昏を用いた闘技も行政公認のもとで開催されています。
煌興グループの傘下企業が運営する観光島です。陸地とは橋で結ばれており、車のほかモノレールによるアクセスも可能です。 複数のレジャー施設を擁し、市民の健全な遊びの場としての顔を持つ一方、カジノや風俗店など歓楽街としての側面も備えています。
彩浜市の外れに位置する半島。次の都市開発予定地でもあります。 先進的な施設が多く立ち並ぶ一方で、市の利権に一枚噛もうとマフィアや極道が入り込んでおり、治安の悪い危険地帯となっています。
市街地から離れた自然が多く残るエリアです。神社や寺院、キャンプ場やレジャー施設などが点在しています。 旧くから染人や魔晶が住み着いていた地域でもあり、都市部とは異なる風習を色濃く残す集落もあるようです。